COLUMNトレーニングコラム

筋肉が強くなるしくみは?「恒常性」に打ち勝つ!

筋肉がトレーニングで強くなっていく仕組みをご紹介したいと思います。
人間の体というのは、基本的に恒常性(ホメオスタシス)があります。つまり、あるがままに保とうとする機能です。体温や血圧を一定に保とうとするのもこの機能です。

筋トレというのは、この「恒常性」にあらがう行動です。 筋肉の「恒常性」は、サルコペニアです。つまり緩やかに減少していき最終的には老衰、というのが人間の初期設定なんです。

それにあらがおうとして筋トレをすることは人間の「恒常性」にあらがうことになりますので、そもそも大変なことです。

僕たちが行っている負荷をかけるトレーニング(レジスタンストレーニング)は、運動生理学では「物理的ストレス(メカニカルストレス)」と言われます。

身体がこのような「物理的ストレス」に定期的にさらされることによって、筋肉が「こんなストレスは嫌だ!もっと楽になりたい!」というので強くなっていく、太くなっていく、というのが筋肉がつくメカニズムです。

なので筋肉にしんどい思いをさせないと、強くなりません。
楽して筋肉をつけることは不可能です。例えばEMSは流行っていますが、受動的に筋肉を動かされるよりも、能動的に自分で筋肉を動かす方が効果があることは明白ですね。

なので、個人差はありますがそれなりに負荷をかけて頑張ってもらわないといけません。しかし、多かれ少なかれ、負荷さえかければ必ず筋肉は成長します。
それは皆さん平等で、性別・年齢問いません。ですのでトレーニングは生涯続けていけるものなのです。